オーストラリア留学でサッカー以外のスポーツに挑戦する方法

屋外のネットボールコートでボールを競り合う選手たち スポーツ留学

「サッカーは経験がないから留学中のスポーツは無理かも」「でも留学中に体を動かして友達も作りたい」――そんなふうに感じている方は少なくないと思います。オーストラリアはサッカー(現地では「サッカー」または「football」と呼ばれます)だけでなく、タッチラグビーやネットボールなど、初心者でも飛び込みやすいスポーツが数多く楽しまれている国です。

この記事では、サッカー以外に留学中に挑戦しやすい競技、現地の地域クラブ・ソーシャルチーム(気軽に参加できるレクリエーション寄りのチーム)への入り方、そして「日本人コミュニティ」がその入り口になり得るという話を、筆者自身の体験も交えて紹介します。費用やビザ、語学学校との両立などスポーツ留学全体の話は「オーストラリアのスポーツ留学とは?種類・費用・語学学校との両立を解説」で扱っているので、まずは全体像を知りたい方はそちらもあわせてご覧ください。

筆者はサッカー留学のサポート事業を軸にしていますが、シドニー滞在中に日本人コミュニティのタッチラグビーに参加した経験や、現地でのスポーツ環境を見聞きしてきた経験をもとに、サッカー以外の競技にも目を向けたい方向けの情報を整理しました。

サッカー以外にもある、留学中に挑戦しやすいスポーツ

オーストラリアは国民全体のスポーツ熱が高いことで知られ、サッカー以外にもさまざまな競技が地域に根づいています。中でも留学生が「初心者から」「気軽に」始めやすいと言われている競技をいくつか紹介します。

タッチラグビー ― 初心者・飛び入り歓迎の雰囲気

タッチラグビーは、ラグビーのようにタックルをする代わりに、相手の体(または腰につけたタグ)にタッチすることで守備側の反則やボールの受け渡しが発生する、接触の少ない球技です。老若男女が参加しやすいことから、地域の公園やスポーツグラウンドで盛んに行われています。

初心者・未経験者でも参加しやすい雰囲気があるとされ、体力に自信がなくても「まずはやってみる」というスタンスで飛び込む人が多いようです(要確認:雰囲気は地域・クラブによって差があるため、事前に見学や体験参加ができないか問い合わせておくと安心です)。

ネットボール ― 女性に人気、バスケットボールに近いルール

ネットボールはバスケットボールに近いルールを持つ球技で、オーストラリアでは特に女性に人気の高い競技とされています。ボールを持ったまま歩けない、ポジションごとに動けるエリアが決まっているなど独自のルールがありますが、専門的なルール解説は本記事の目的ではないため詳細は省略します。

NSW州のネットボール協会(Netball NSW)によると、州内には100以上の協会・800以上のクラブがあり、体験会や初心者向けプログラム、ソーシャルな社会人リーグまで幅広い参加機会が用意されているとのことです。興味のある方は、まず地域のクラブや体験会を探してみるとよいでしょう(Netball NSW公式サイト)。

そのほかの選択肢(ラグビー、クリケット、水泳、サーフィンなど)

このほかにも、オーストラリアではラグビー(タックルのある本格的な形式)、クリケット、水泳、サーフィンなどが盛んです。特にサーフィンはシドニー留学ならではの楽しみ方として人気が高く、ビーチでのレッスンから始められる環境が整っています。サーフィンに絞った人気ビーチ・費用・レッスンの始め方については「シドニーでサーフィン留学|人気ビーチ・費用・レッスンの始め方」で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

屋外のネットボールの試合でジャンプボールを競り合う選手たち

現地の地域クラブ・ソーシャルチームにはどう入る?

「興味はあるけれど、どうやって参加すればいいのか分からない」という方のために、地域クラブへの参加の仕組みを紹介します。

「ローカルコンプ(地域リーグ)」という仕組み

オーストラリアの多くの競技には、地域の協会が主催する「ローカルコンプ(local competition)」と呼ばれる、シーズンごとの毎週リーグ戦のような仕組みがあるとされています。タッチラグビーの場合、このローカルコンプに登録することで地域のチームでプレーできるようになるという運用が一般的とされていますが、登録の細かい流れは協会・地域によって異なる可能性が高いため、参加を検討する際は各地域の協会公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします(例:NSW Touch公式サイト)。

なお、参加には登録料や保険料などがかかることが一般的とされ、実際にNSW州のタッチフットボールでは、クラブ登録料に加えて協会・全国組織への保険料・加盟料が別途必要になるケースがあるようです。金額は年度・地域によって変わるため、申し込み前に必ず確認しましょう。

友人・知人とチームを組んで登録する方法/協会側に振り分けてもらう方法

ローカルコンプへの参加方法は、大きく分けて2パターンあるとされています。

  1. 友人・知人とチームを組んで登録する方法:留学先で知り合った友人や、シェアハウスの同居人などと一緒にチームを作って参加する形です
  2. 協会側に個人で登録し、振り分けてもらう方法:チームを持たない個人でも、協会が用意している個人登録の仕組みを使えば、レベルの近いプレイヤーが集まるチームに振り分けてもらえることが多いようです

留学生の場合、最初から知り合いだけでチームを組むのは難しいことも多いため、後者の「個人登録→振り分け」の仕組みが心強い選択肢になります。ただしシーズン開始直前まで個人登録の受付が始まらない協会もあるとされているため、参加したいシーズンの数か月前から情報をチェックしておくと安心です。

英語に自信がなくても大丈夫?現場でよく使われる簡単な合図・声かけ

「英語に自信がないから不安」という声もよく聞きますが、スポーツの現場では専門的な英語力よりも、その場でよく使われる短いフレーズやジェスチャーに慣れておくことの方が実践的です。例えば「my ball(自分のボール)」「your side(あなたの守備側)」「well played(ナイスプレー)」のような短い声かけは、繰り返し使われるうちに自然と覚えられるものです。完璧な文法を目指すより、まずは声を出して参加する姿勢の方が現場では評価されやすいとされています。

【体験談】日本人コミュニティのタッチラグビーに参加してみた

筆者はシドニー滞在中、日本人コミュニティが集まって行っていたタッチラグビーに参加させてもらったことがあります。腰の両側にタグ(紐)を付け、それを相手に取られると攻守が入れ替わる、といった形式だったと記憶しています(※この記憶は正確なルール解説として書いているわけではなく、あくまで筆者個人の思い出として書いています。実際のルールを知りたい方は各協会の公式サイトで確認してください)。

サッカーとはまったく違う球技でしたが、体を動かす楽しさや、初対面の人とでも一緒にボールを追いかけることで自然と距離が縮まる感覚は、競技を問わず共通していると感じました。特別な技術がなくても「参加してみよう」という気持ちさえあれば受け入れてもらえる雰囲気があり、留学中の息抜き・友人作りの手段として、こうした場に飛び込んでみる価値は十分にあると思います。

公園でタグ・タッチ系の球技を楽しむ人々の様子

競技ごとに日本人コミュニティが存在する

サッカーに限らず、オーストラリアには競技ごとに日本人コミュニティ(チームやサークル)が存在していることが多いと言われています。エリート選手や競技経験者でなくても、こうした集まりに参加することをきっかけに、現地のスポーツ環境・地域のリーグや大会に入っていけるケースがあります。

「いきなり本格的なクラブに飛び込むのはハードルが高い」と感じる場合、まずは日本人コミュニティのサークル的な集まりに参加してみて、そこから現地の友人・チームメイトの輪を広げていく、という進め方は現実的な選択肢の一つです。あくまでエリート選手を目指すための道ではなく、交流や息抜きの入り口としての位置づけであることを忘れないようにしましょう。

日本人コミュニティの見つけ方

具体的な団体名を挙げて強く推奨することは、実態が変わった場合に読者の方に迷惑をかける可能性があるため避けますが、一般的には以下のような方法で情報が見つかることが多いようです。

  • SNS(InstagramやFacebookのコミュニティグループなど)でキーワード検索してみる
  • シドニー在住日本人向けの情報サイト・フリーペーパー・掲示板をチェックする
  • 通っている語学学校の掲示板やスタッフに聞いてみる
  • ホームステイ先や語学学校で知り合った日本人の先輩留学生に紹介してもらう

いずれの場合も、実際に活動している頻度や雰囲気は時期によって変わることがあるため、複数の情報源を確認したり、まずは一度見学・体験参加させてもらったりするのがおすすめです。

参加する前に知っておきたい注意点

会費・用具代など最低限かかる費用の目安

地域クラブやローカルコンプに参加する場合、登録料・保険料・用具代などの費用がかかることが一般的です。ただし金額はクラブ・競技・地域によって幅があり、具体的な相場を一律に示すことは難しいのが正直なところです。参加を検討する際は、事前に協会やクラブへ直接問い合わせて、費用の内訳を確認するのが確実です。

保険(OSHC等)がスポーツのケガをカバーする範囲は要確認

留学生が加入するOSHC(Overseas Student Health Cover、海外留学生保険。学生ビザ保有者に加入が義務付けられている医療保険)が、スポーツ活動中のケガをどこまでカバーするかは、保険会社・プランによって異なります。OSHCの基本的な仕組みについては「OSHC(海外留学生保険)とは?費用・加入方法をわかりやすく解説」で解説しているので、加入前にぜひ確認してみてください。

なお、実際にサッカーの試合中にケガをして救急搬送され高額な請求を受けたものの、保険に加入していたため大きな負担にならずに済んだというケースもあります。オーストラリアは医療費が高額になりやすい国と言われているため、スポーツ活動を予定している方は、加入する保険がその活動をカバーする範囲かどうかを事前に確認しておくことが大切です。トラブル発生時の対応については「シドニー留学のトラブル対応ガイド|治安・盗難・病気の体験談」もあわせてご覧ください。

「エリート選手ではないので参加できないのでは」という不安への回答

「competitive(競技志向)なチームに入らないといけないのでは」と不安に思う方もいるかもしれませんが、地域のソーシャルチームは競技志向というより交流・楽しむことを目的にしていることが多いとされています。実力よりも「参加してみよう」という気持ちの方が大事にされる雰囲気があるため、未経験・初心者だからといって参加をためらう必要はないでしょう。

チームの声かけを聞き取るための英語の準備

スポーツの現場では、チームメイトからの簡単な声かけ・指示・ルール確認など、その場で交わされる短いやり取りに耳が慣れているかどうかが、なじみやすさを大きく左右します。教科書的な文法よりも、実際に交わされるフレーズをその場で聞き取り、簡単な言葉で返せることの方が現場では役立ちます。

渡航前からオンライン英会話などで「指示を聞き取る耳」を作っておくと、現地のチームに早くなじめると言われています。

(広告・PR)
英会話を教師の質で選ぶなら【QQ English】

まずは無料体験レッスンなどから、実際に指示や声かけに近いフレーズを聞き取る練習を始めてみるのも一つの方法です。

まとめ

  • サッカー経験がなくても、タッチラグビーやネットボールなど初心者・飛び入り歓迎の雰囲気があるとされる競技が留学先には多くある
  • 地域クラブの「ローカルコンプ」に参加するには、友人とチームを組む方法と、協会に個人登録して振り分けてもらう方法の2パターンがある
  • 日本人コミュニティが現地のスポーツ環境への入り口になることがあり、エリート選手でなくても参加できる
  • 費用・OSHC(海外留学生保険)の補償範囲は事前に必ず確認しておくことが大切
  • 渡航前に「指示を聞き取る耳」を英語で作っておくと、現地のチームに早くなじみやすい

あわせて読みたい記事

留学中のチームでの会話に不安がある方は、渡航前にオンライン英会話で「聞く・伝える」に慣れておくと安心です。

(広告・PR)
【QQ English】月会費3,280円〜の業界最安水準価格からスタートできる!

タイトルとURLをコピーしました