オーストラリア子連れ留学|英語がわからないまま現地校に編入して大丈夫?IEC(集中英語センター)とは

教師とグローブを囲む多国籍の子どもたち 子連れ留学

子連れでオーストラリア留学を考えているけれど、「うちの子は英語がほとんど話せないのに、いきなり現地の学校に入れて大丈夫だろうか」と不安になっていませんか。授業についていけるのか、友達ができるのか、担任の先生とやり取りできるのか――考え出すと心配は尽きないものです。

この記事では、NSW州(シドニーを含む)の公立学校で用意されている、英語がまだ話せない子ども向けの公的な英語サポートの仕組み「IEC(Intensive English Centre、集中英語センター)」と「EAL/D」について、制度の概要・対象年齢・入学までの流れをまとめます。あわせて、渡航前に親子でできる準備や、現地校生活の注意点も紹介します。筆者はオーストラリア留学サポート事業を運営し、シドニーでの留学・滞在経験がありますが、本記事の制度部分は必ずNSW州教育省など公式情報の確認を前提にしています。

※本記事は主にNSW州(シドニー近郊)の公立学校の制度を扱います。私立校や他州では仕組みが異なる場合があるため、検討中の学校・地域の最新情報は必ず個別に確認してください。

子連れ留学で一番不安なのは「子どもの英語」

保護者の相談で最も多いのが、やはり子どもの英語力についての不安です。「英語ゼロの状態で公立の現地校に入れたら、授業も休み時間もわからず孤立してしまうのでは」という心配は、子連れ留学を考える保護者にとって自然な感情だと思います。

「現地校に放り込まれる」わけではない仕組みがある

結論からお伝えすると、NSW州の公立学校には、英語を母語としない新規渡航者の子どもを対象にした公的な英語サポートの仕組みがあります。いきなり普通クラスに入れられて、あとは本人の頑張り次第、というだけではなく、英語力を段階的に引き上げるための専門プログラムが用意されているとされています。中学・高校生年代を主な対象とする「IEC(Intensive English Centre)」と、小学生などを主な対象とする「EAL/D(English as an Additional Language or Dialect)」のサポートが、その代表的な仕組みです。

ただし、どちらも制度の詳細(対象条件・期間・学校ごとの運用)は年度や地域によって変わることがあるとされているため、本記事で紹介する内容はあくまで概要としてとらえ、実際に検討する際は必ずNSW州教育省(NSW Department of Education)や、DE International(留学生受け入れを担当する部署)の公式情報、また編入を予定している学校に直接確認することを強くおすすめします。

NSW州の「IEC(Intensive English Centre/集中英語センター)」とは何か

IECは、英語を母語としない状態で新たにオーストラリアに来た、中学・高校生年代の子どもを対象に、集中的に英語を教える専門機関です。NSW州教育省の情報によれば、シドニー都市圏やウロンゴン、アーミデール地域などにいくつかのIEC・IEHS(Intensive English High School、集中英語高校)が設置されており、記事執筆時点でNSW州内に十数か所程度運営されているとされています(要確認・最新の設置数や所在地は公式サイトで確認してください)。

IECでは英語の授業だけでなく、オーストラリアでの学校生活に慣れるためのオリエンテーションや、生活面のサポート(ウェルビーイングプログラム)も行われるとされています。英語力がある程度の基準に達したと判断されると、居住地域の通常の高校(在籍校)へ編入する、という流れが一般的なようです。

対象になる年齢・条件

IECは主に中学・高校生年代(Year 7〜12程度)の新規渡航者を対象としているとされています。対象になるかどうかは、英語力の水準や渡航・滞在の状況によって判断されるため、学生ビザや保護者のビザ区分(観光ビザ・学生ビザ・学生ガーディアンビザなど)によっても案内が変わる可能性があります。ビザの種類については、既存記事「学生ガーディアンビザ(590)とは?子どもの現地校編入も解説」でも解説していますので、あわせてご覧ください。

シドニー近郊にあるIECの例

シドニー都市圏には複数のIECが設置されており、例えば「Central Sydney Intensive English High School」は日本語のページを公式サイトに用意しているようで、日本人家庭からの相談実績があることがうかがえます(要確認。学校名・所在地・受け入れ体制は必ず各校の公式サイトで最新情報を確認してください)。地域によって最寄りのIEC・IEHSが異なるため、渡航予定エリアが決まったら、そのエリアを担当するIECがどこかを早めに調べておくと安心です。

入学までの流れ(申請・面接・振り分け)

一般的な流れとしては、(1)現地校への入学希望を出す、(2)英語力や年齢などをもとに、教育省側がIECでの英語集中コースが必要かどうかを判断する、(3)必要と判断されればIECを案内される、(4)IECでの学習を経て、英語力が一定水準に達したと判断されると地域の在籍校へ編入する、という段階を踏むとされています。ただし、申請窓口や必要書類、判定基準は年度や地域、留学生としての受け入れか(DE International経由か)、市民権・永住権保有者の家庭かによっても変わる可能性があるため、実際の手続きは学校またはNSW州教育省・DE Internationalに直接問い合わせることをおすすめします。

小学生向けの英語サポート「EAL/D(New Arrivals Program)」との違い

IECは主に中学・高校生年代を対象とする仕組みですが、小学生の場合は少し異なる形のサポートが中心になるとされています。それが「New Arrivals Program(NAP)」と呼ばれる仕組みで、NSW州教育省によれば、英語力が初期段階にある新規渡航のEAL/D(英語を追加言語・方言として学ぶ)児童生徒を対象に、在籍する小学校(および地方・地域の中学校の一部)に追加の教員配置などの支援を行う制度とされています。

中学・高校生はIEC、小学生は在籍校でのEALサポートが中心(要確認)

つまり、大まかな整理としては「中学・高校生年代は、まずIEC(専門の英語集中施設)に通ってから在籍校へ編入するケースがある」「小学生年代は、最初から在籍する小学校に通いながら、学校内でのEAL/Dサポート(追加教員によるサポートなど)を受けるケースが中心」という違いがあるとされています。ただし、この振り分けや運用は学校・地域によって幅があり、年度によって変わる可能性もあるため、あくまで一般的な傾向として捉え、実際にお子さんが対象になるかどうかは学校・教育省に確認してください。

IECでの英語集中学習から在籍校編入までの流れ

子どもが現地校に馴染むまでについて

このテーマについて、当ブログではまだ「子どもが現地校に馴染むまでの実体験」を一次情報として十分に蓄積できていません。保護者として実際にお子さんを現地校に編入させた経験や、IEC・EAL/Dのサポートを受けた経験をお持ちの方がいれば、今後の記事づくりの参考にしたいと考えています。

一般的によく言われる声としては、「最初の数か月は言葉の壁で友達関係に苦労した」「学校側との連絡帳やお便りの内容を理解するのに時間がかかった」といった話が挙げられることが多いようです。ただし、これらは特定の一次体験に基づくものではなく、あくまで一般論としての紹介にとどめます。

学校側・担任とのコミュニケーションのコツ(一般論)

英語でのやり取りに不安がある場合、学校によっては通訳サービスや翻訳された案内文を用意していることがあるとされています。分からないことは遠慮せず、学校の窓口(オフィス)やEAL/D担当の教員に相談するとよいでしょう。メールでのやり取りが多い学校もあるため、翻訳ツールを併用しながら、まずは簡単な単語・フレーズだけでも自分で書いてみる姿勢が助けになると言われています。

親としてできる、渡航前の英語準備

制度としてのサポートがあるとはいえ、渡航前に親子である程度の英語に触れておくことは、現地校生活のスタートをスムーズにする助けになります。

子ども自身の英語準備(簡単な自己紹介・あいさつから)

完璧な英語を目指す必要はありません。まずは自分の名前・年齢・好きなことなど、簡単な自己紹介ができる程度でも、現地校での最初の数日の安心感は大きく変わってくると言われています。絵本やアニメ、簡単な英語の歌など、子どもが楽しみながら英語に触れられる方法から始めるのがおすすめです。

保護者自身も英語でのやり取り(懇談会・連絡帳)が増える

見落とされがちですが、子どもだけでなく保護者自身にも英語でのコミュニケーションの機会が増えます。担任との個人面談(ペアレント・ティーチャー・インタビュー)、学校からのお便りや連絡帳、行事の案内など、保護者が直接やり取りする場面は思っている以上に多いものです。

(広告・PR)
海外留学もネイティブキャンプ

渡航前から親子でオンライン英会話に触れておくと、簡単な受け答えへの心理的なハードルを下げておくことができます。子ども向けのレッスンがあるサービスもあるため、家族で一緒に取り組んでみるのも一つの方法です。

自宅でノートPCを使い親子で学習する様子

現地校生活で知っておきたい注意点

制度面だけでなく、日本の学校との違いや、いざというときの相談先も知っておくと安心です。

制服・学用品・行事など日本の学校との違い(要確認の上、簡潔に)

NSW州の公立学校の多くは制服を採用しているとされていますが、学用品の指定や行事の内容・時期(学年始まりが1月末〜2月頃であることなど)は日本と大きく異なります。学校ごとに案内が異なるため、詳細は入学予定の学校からの案内文書やウェブサイトで必ず確認してください。

いじめ・孤立が心配なときの相談先

言葉の壁から孤立感を抱いたり、いじめのような状況に直面したりすることを心配する保護者も少なくありません。NSW州の公立学校には、いじめ・ウェルビーイングに関する校内の相談窓口(学年担当教員、ウェルビーイング担当のスタッフなど)が設けられているとされています。不安があれば早めに学校側に相談することが大切です。深刻な場合は教育省の窓口への相談も選択肢になります。学校での孤独・ホームシックへの向き合い方は、既存記事「シドニー留学のホームシック対策|孤独を乗り越えた体験談」でも取り上げていますので、あわせて参考にしてください。

まとめ

  • NSW州の公立学校には、英語がまだ話せない新規渡航の子ども向けに、IEC(中学・高校生年代が中心)やEAL/D・New Arrivals Program(小学生年代が中心)といった公的な英語サポートの仕組みがあるとされています
  • 対象年齢・入学条件・在籍期間などの制度の詳細は年度や地域によって変わる可能性があるため、必ずNSW州教育省・DE International・編入予定の学校の最新情報を確認してください
  • 現地校に馴染むまでの一次体験は当ブログでまだ蓄積できていませんが、学校側の相談窓口や翻訳サービスを活用しながら、少しずつ慣れていくケースが多いとされています
  • 渡航前に親子で簡単な英語表現に触れておくことは、心理的な準備として役立ちます

あわせて読みたい記事

子どもの学校とのやり取りに備えて、渡航前から親子で英語に慣れておきたい方は、

(広告・PR)
海外留学もネイティブキャンプ

から始めてみるのも一つの方法です。

タイトルとURLをコピーしました