「子どもと一緒にオーストラリアで暮らしながら英語を学びたいけれど、費用もビザもよく分からず、何から調べればいいのか見当がつかない」——子連れ留学を考え始めた方から、こうした声をよく耳にします。特にシドニーは物価も情報も多く、留学エージェントのサイトを見ても「結局いくらかかるのか」「子どものビザはどうすればいいのか」がはっきりしないまま、検討だけが長引いてしまうことも少なくありません。
この記事では、シドニーでの子連れ留学(親子留学)を検討し始めた方に向けて、費用の目安・必要なビザの種類・子どもの学校選び・生活面で気をつけたいポイントを、全体像として1つの記事にまとめました。当サイトはオーストラリア留学サポート事業を運営し、シドニーでの留学・滞在経験をもとに情報発信しています。子連れ留学そのものの直接支援実績はまだ多くありませんが、留学全般の相談対応・現地生活の知見をベースに、公的情報を確認しながら誠実にまとめていますので、検討の第一歩としてお役立てください。
オーストラリア(シドニー)で子連れ留学はできる?まず知っておきたい基本
結論から言うと、子連れでのオーストラリア留学は可能です。実際に、留学エージェント各社が「親子留学」「ファミリー留学」といったプログラムを用意しており、一定の需要があるジャンルになっています。
ただし、子連れ留学には大人だけの留学にはない検討事項がいくつもあります。
- 親自身のビザに加えて、子どものビザ(学生ビザなど)も必要になる
- 子どもの学校をどう選ぶか(現地の公立校・私立校・インターナショナルスクールなど)
- 家族で暮らせる住居をどう探すか
- 子どもの心身のケア、生活リズムの管理
つまり「大人1人の留学の情報収集」に「子どもに関する情報収集」がまるごと上乗せされるイメージです。だからこそ、最初に全体像をつかんでおくことが遠回りを防ぐ近道になります。
なお、留学の目的や滞在期間、必要な英語力の考え方は、子連れであっても大人だけの留学と共通する部分が多くあります。まずは基礎知識として、シドニー留学に必要な英語力やオーストラリア留学の都市選びの記事もあわせて確認しておくと、家族全体の留学プランが立てやすくなります。
子連れ留学にかかる費用の目安
子連れ留学で最も気になるのが費用でしょう。結論から言うと、期間・家族構成・学校選びによって金額の幅が非常に大きいため、「いくらあれば足りる」と一律には言えません。ここでは目安となる考え方を整理します。
学費(親の語学学校・子どもの現地校)
親が語学学校に通う場合の学費は、通う週数・学校のレベルによって変わります。一般的な相場観はシドニー留学の費用相場の記事で詳しく解説しているので、そちらも参考にしてください。
子どもの学校費用は、選ぶ学校の種類によって大きく異なります。
- 現地の公立校(NSW州立学校):留学生(temporary visa保有者)としての入学には、ビザの種類に応じた授業料がかかる仕組みになっています。NSW州の教育省(NSW Department of Education)が案内する「Temporary Residents Program」では、新規申請時に非返還の申請料(2026年時点でAUD 150程度)がかかり、そのうえでビザの種類に応じた週単位の授業料が発生すると案内されています。ビザの種類によっては授業料が免除になるケースもあるため、詳細はNSW州教育省の公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
- 私立校:学校ごとに学費体系が大きく異なり、年間で数百万円規模になることも珍しくないと言われています。学年・学校のブランド力によって差が大きいため、候補校ごとに個別に確認する必要があります。
- インターナショナルスクール:私立校と同様に学費は学校ごとに幅があります。日本人サポートの手厚さやカリキュラムの方向性(IB認定校かどうかなど)も学校選びの判断材料になります。
いずれにしても、学校ごとに費用体系・入学条件が異なるため、「この記事の金額を鵜呑みにする」のではなく、候補校に個別に問い合わせて最新の金額を確認する姿勢が欠かせません。
滞在費(家族向け住居の選択肢)
大人1人の留学であればホームステイやシェアハウスが一般的な選択肢ですが、子連れの場合は家族単位で住める住居(コンドミニアム、家族向けのアパートメント、一軒家のレンタルなど)を探すケースが多くなります。シドニーは都市部ほど家賃相場が高く、郊外に行くほど住居費を抑えやすい一方、通学・通勤の利便性とのバランスを考える必要があります。
ホームステイやシェアハウスといった住まいの選択肢そのものについては、ホームステイ・シェアハウス比較の記事で詳しく紹介しているので、家族向け住居を検討する際の考え方の参考にしてください。

保険・ビザ申請料など見落としがちな費用
見落としがちな費用として、以下のようなものがあります。
- 海外旅行保険・海外留学保険(家族全員分)
- ビザ申請料(親・子ども・保護者ビザそれぞれ)
- 航空券(家族分)
- 現地での初期費用(住居の保証金、家具・生活用品の準備費など)
留学くらべーるなど留学エージェント系サイトの情報では、短期の親子留学(1〜2週間程度)で数十万円規模、1年間の長期滞在では総額1,000万円規模になるという情報も見られますが、これはあくまで一部の情報源による目安であり、滞在期間・家族の人数・住居のグレード・学校選びによって総額は大きく変わります。まずは自分たちの希望する期間・スタイルを決めた上で、複数の留学エージェントや語学学校から個別に見積もりを取ることをおすすめします。
子連れ留学に必要なビザの種類(親のビザ・子どものビザ・保護者ビザ)
ビザ制度は改定されることが多く、情報源によって表現が異なる部分もあります。以下はあくまで一般的な考え方の整理であり、申請前には必ず在日オーストラリア大使館・移民局(Department of Home Affairs)の最新情報を確認してください。
親のビザ(学生ビザ/ワーキングホリデービザ など)
親自身がオーストラリアに滞在する目的によって、取得すべきビザは変わります。
- 親自身も語学学校などで学ぶ場合:学生ビザ(Subclass 500)を取得するのが一般的です
- 親が就労も視野に入れる場合:年齢条件を満たせばワーキングホリデービザを検討することもできますが、ワーキングホリデービザは基本的に単独渡航者向けの制度として設計されている面があり、子連れでの利用が想定通りに進むかはケースによって異なるため、要確認です
ビザの種類ごとの基本的な考え方はシドニー留学のビザの記事にまとめていますので、まずはそちらで全体像を確認した上で、子連れの場合に追加で必要になる手続きを押さえるとスムーズです。
子どものビザと「保護者ビザ(ガーディアンビザ)」の考え方
子どもが学生としてオーストラリアで学ぶ場合、子ども自身も学生ビザ(Subclass 500)を取得する必要があると言われています。情報源によっては、3か月以上の就学を予定する6歳以上の子どもから学生ビザの対象になるという案内も見られますが、年齢条件・就学期間の要件は変更される可能性があるため、必ず最新情報を確認してください。
子どもが未成年(18歳未満が目安とされています)で、保護者の同伴が必要と判断される場合には、親または法的な保護者が学生ガーディアンビザ(Student Guardian visa、Subclass 590)を申請する制度があると言われています。このビザは、未成年の留学生に付き添い、生活面をサポートする保護者向けの一時ビザという位置づけです。
学生ガーディアンビザについて要確認・注意しておきたいポイント:
- ガーディアン(保護者)になれるのは、子どもの親、または21歳以上の親族などに限られると言われています
- ガーディアンとして認められるには、滞在中の資金力を証明する必要があるとされています
- 申請料は改定されることがあり、2026年7月時点の情報では主申請者の基本申請料がAUD 2,500程度という案内も見られますが、時期によって変わるため必ず最新の公式情報で確認してください
- 家族全員(配偶者や他の子ども)が同伴する場合、それぞれが個別に該当するビザを申請する必要があるケースもあると言われています
このように、子連れ留学では「親のビザ」「子どものビザ」「保護者ビザ」という複数のビザが絡み合うため、大人1人の留学よりも手続きが複雑になりがちです。移民局の公式サイトや、オーストラリア政府認定の移民代理人(registered migration agent)に相談しながら進めることをおすすめします。

子どもの学校はどう選ぶ?現地校・インターナショナルスクールの基本
子どもの学校選びは、子連れ留学で最も悩ましいテーマの1つです。主な選択肢は次の3つです。
- 現地の公立校(NSW州立学校):地域の学校に通う形。留学生としての受け入れには空き状況や条件があり、私立校に比べて費用を抑えやすい傾向があると言われていますが、学校ごとに対応が異なるため個別確認が必要です
- 私立校:学費は高めですが、少人数制やカリキュラムの独自性など、学校ごとの特色を重視して選ぶ家庭が多いようです
- インターナショナルスクール:国際的なカリキュラム(IBなど)を採用している学校もあり、将来的に複数国を移動する可能性がある家庭に選ばれる傾向があります
どの選択肢にも共通して言えるのは、「学校ごとに編入条件・年齢制限・必要書類が異なる」ということです。特に、
- 学年の区切り(オーストラリアの学期・学年度は日本と異なります)
- 英語力の基準(現地校では一定の英語力を求められる場合があります)
- 空き状況(人気校は年度途中の編入が難しいこともあります)
といった点は、候補校に直接問い合わせて確認する必要があります。「この学校がおすすめ」と断定的に言える情報ではなく、あくまで家庭の状況(滞在期間、子どもの年齢、英語レベル、予算)に合わせて検討する材料として捉えてください。
学校選びの考え方そのものについては、大人向けの語学学校選びにはなりますが語学学校の選び方の記事も、「学校ごとに情報を集めて比較する」という進め方の参考になるはずです。
子連れ留学で気をつけたい生活面のポイント
住む地域選び(治安・学区・日本人コミュニティの有無)
シドニーは地域によって雰囲気や物価、日本人コミュニティの多さがかなり異なります。子連れで暮らす場合は、通学のしやすさに加えて、次のような点も考慮すると安心です。
- 公園や図書館など、子どもが過ごしやすい公共施設が近くにあるか
- 夜間の治安がどうか(観光ガイドや現地在住者の情報を確認する)
- 日本人コミュニティや日本食が手に入りやすい地域かどうか(食事面の不安が大きい家庭には参考になるポイントです)
シドニーの公園には無料で使えるバーベキュー設備が備わっていることが多く、週末に地域の人たちが集まって過ごす光景もよく見られます。こうした公共スペースの充実は、子連れでの暮らしやすさを考えるうえでプラス材料の1つと言えるでしょう。
一方で、シドニーも都市である以上、治安面での注意は必要です。当サイトのトラブル対応ガイドでも紹介している通り、人通りの少ない場所や夜間の一人歩きは避ける、貴重品の管理に気をつけるといった基本的な注意は、子連れであってもなくても変わりません。子どもと一緒だからこそ、事前に地域の治安情報を調べ、安全なルート・時間帯で行動する習慣を家族で共有しておくと安心です。

子どもと自分、両方の英語準備をどう進めるか
子連れ留学では、「子どもの英語力」だけでなく「親自身の英語力」も現地生活の質を大きく左右します。学校や病院、行政手続きなど、親が英語でやり取りする場面は想像以上に多くあります。
渡航前からできる準備として、オンライン英会話を親子で活用する方法があります。子ども向けのレッスンがあるサービスを選べば、渡航前から親子で英語に触れる習慣を作ることができ、現地でのスタートがスムーズになりやすいと言われています。
親自身の英語準備を始めておきたい方には、オンライン英会話の(広告・PR)
海外留学もネイティブキャンプ
も選択肢の1つです。渡航前のスキマ時間を使って英語に慣れておくことで、現地での学校対応や日常のやり取りへの不安を減らせます。
(家族向け・子ども向けプランの詳細は、公式サイトで最新情報をご確認ください)
英語準備の全体的な考え方はシドニー留学に必要な英語力の記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
子連れ留学、向いている人・慎重に検討したい人
これまでの内容を踏まえて、子連れ留学が向いていると考えられるケース、慎重な検討が必要なケースを整理します。
向いていると考えられるケース
- 親自身も語学学校などでしっかり学ぶ時間を確保でき、ビザ・費用の準備に一定の余裕がある
- 子どもの年齢・性格が新しい環境への適応に前向きである
- 情報収集や手続きを、留学エージェントや移民代理人と協力しながら計画的に進められる
慎重に検討したいケース
- 費用面の総額イメージがまだ固まっておらず、「なんとなく行けそう」という段階にとどまっている
- 子どものビザ・保護者ビザなど、複数のビザ手続きを自力ですべて把握するのが難しいと感じている
- 子どもの学校が決まる前に渡航日程だけが先行してしまっている
どちらの場合も、「まず情報を集めて、家族で話し合う時間を十分に取る」ことが最初のステップになります。特にビザ・学校の手続きは早めに動くほど選択肢が広がるため、渡航希望時期の半年〜1年前を目安に動き出すご家庭が多いようです。
まとめ:子連れ留学は「事前の情報収集」が成功のカギ
- 子連れでのオーストラリア(シドニー)留学は可能だが、大人だけの留学よりも検討事項が多く、費用・期間・家族構成によって総額の幅が大きい
- ビザは「親のビザ」「子どもの学生ビザ」「保護者ビザ(学生ガーディアンビザ Subclass 590など)」が絡み合うため、早めに移民局や移民代理人に相談しながら進めるのが安心
- 子どもの学校(公立校・私立校・インターナショナルスクール)は選択肢ごとに費用・条件が大きく異なるため、候補校への個別確認が欠かせない
- 住む地域選びでは、治安・日本人コミュニティの有無・公共施設の充実度なども合わせて検討したい
- 親子どちらの英語準備も渡航前から少しずつ進めておくと、現地でのスタートがスムーズになりやすい
子連れ留学は情報量が多く、最初は戸惑うことも多いテーマです。今回紹介した全体像をもとに、まずは費用とビザの2つから具体的に調べ始めてみてください。
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