オーストラリア留学の出発が近づくと、「スーツケースに何を詰めればいいんだろう」と迷ってしまいますよね。あれもこれもと詰め込んで重量オーバーになるのも不安ですし、逆に必要なものが足りなくて現地で困るのも避けたいところです。
この記事では、オーストラリア留学の持ち物を「必ず日本から持参するもの」「持参しておくと安心なもの」「現地調達でも困らないもの」の3段階に分けて整理しました。変換プラグの種類や、検疫(けんえき。病気や害虫が国内に持ち込まれないようにするための入国時のチェック)で気をつけたいポイントもあわせて紹介します。
筆者はオーストラリア(シドニー)での留学・滞在経験があり、現在はオーストラリア留学のサポート事業を運営しています。実際に現地で「持ってきてよかったもの」「持ってこなくてもよかったもの」を実感した経験も踏まえてお伝えします。
オーストラリア留学の持ち物、まず何から考える?
留学の持ち物準備でいちばんつまずきやすいのが、「これは持って行くべき?」の判断です。スーツケースの重量には航空会社ごとに上限(エコノミークラスで20〜23kg程度が一般的ですが、航空会社・チケットの種類によって異なるため、予約時に必ず確認しましょう)があるため、優先順位をつけて荷造りすることが大切です。
「必ず持参」「持参推奨」「現地調達でOK」の3段階で仕分ける
持ち物準備は、次の3段階で仕分けると迷いにくくなります。
- 必ず日本から持参するもの: パスポートやビザ関連書類など、現地では代わりが効かないもの
- 持参しておくと安心なもの: 現地でも手に入るが、出発前に準備しておいた方がスムーズなもの
- 現地調達でOKなもの: 日本から気合を入れて持って行かなくても、現地のスーパーやショップで十分揃うもの
この基準に沿って、それぞれ具体的に見ていきましょう。

必ず日本から持っていくべきもの
パスポート・ビザ関連書類・保険証券のコピー
言うまでもなく、パスポートは必須です。あわせて、ビザの許可通知(オンライン申請の場合は確認メールやPDF)、入学許可証(COE:Confirmation of Enrolment、学校側が発行する在籍証明書のようなもの)、海外留学生保険(OSHC:Overseas Student Health Cover。学生ビザ保有者に加入が義務づけられている医療保険)の証券なども忘れずに持参しましょう。
これらの書類は原本だけでなく、スマートフォンで写真を撮っておく・クラウドにアップしておくなど、コピーを別の場所にも保管しておくと、万が一紛失したときの備えになります。ビザの種類ごとの違いは、シドニー留学のビザ、どれを選ぶ?学生ビザ・ワーホリ・ETAの違いでくわしく解説しています。OSHCについてはOSHC(海外留学生保険)とは?費用・加入方法をわかりやすく解説もあわせてご覧ください。
常備薬・お薬手帳(英文)・スキンケア用品
普段から服用している薬がある場合は、留学期間分(できれば少し余裕を持った量)を持参しましょう。あわせて、お薬手帳(処方された薬の名前や量を記録しておく手帳)の英文コピーがあると、現地の病院にかかる際に薬の内容をスムーズに伝えられます。かかりつけ医に相談すれば英文の診断書や薬剤情報を用意してもらえることもあるので、出発前に確認しておくと安心です。
日焼け止めや保湿クリームなど、肌に合うスキンケア用品も使い慣れたものを持って行くと安心です。オーストラリアは紫外線が強いことで知られており、日本の製品と成分や使用感が違う場合もあるため、特に肌が敏感な方は多めに持参しておくとよいでしょう。
変換プラグ・電子機器(オーストラリアはOタイプ)
オーストラリアのコンセントは、日本の「Aタイプ」(縦に2本の平行な差し込み口)とは形状が異なる「Oタイプ」(海外ではType Iとも呼ばれる)です。ハの字型に開いた2本のピンに加え、中央にアース用の縦のピンが1本あるのが基本形で、合計3本の差し込み口になっているコンセントが多いです(アースを必要としないスマートフォンの充電器などは2本ピンのプラグの場合もあります)。電圧も日本の100Vに対してオーストラリアは220〜240V程度(一般的に240V前後と紹介されることが多い)と異なるため、変換プラグ(コンセントの形状を変換するもの)は必須の持ち物です。
スマートフォンの充電器やパソコンのACアダプターの多くは100〜240Vに対応していますが、念のため機器本体やアダプターの表示で対応電圧を確認しておきましょう。変換プラグは日本の100円ショップや家電量販店でも購入できるほか、現地の空港やスーパーでも手に入りますが、到着直後にスマートフォンの充電ができないと不便なので、最低1個は日本から持参しておくのがおすすめです。

持参しておくと安心なもの
通信手段(SIM・eSIM)は出発前に準備しておくと到着直後がラク
到着した空港でSIMカードを探したり、Wi-Fiが使える場所を探したりするのは、慣れない土地では想像以上に大変です。出発前にスマートフォンでeSIM(物理的なSIMカードを差し替えなくても、設定だけで海外の通信サービスを利用できる仕組み)を準備しておけば、飛行機を降りてすぐに地図アプリや連絡手段を使えるようになります。
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到着後にやるべき通信手段の確保や銀行口座開設などの手順は、シドニー到着後にやることリスト|最初の1週間の準備術でも詳しく紹介しているので、あわせて読んでおくと出発前の不安が減らせます。
季節・気候に合わせた服装(シドニーの冬は要注意)
オーストラリアは南半球にあるため、日本と季節が逆になります。渡航時期の現地の気候を事前に調べ、それに合わせた服装を準備しましょう。特にシドニーの冬(6〜8月頃)は、日本人が思っている以上に冷え込むことがあると言われています。防寒着の準備については、シドニー留学の生活とは?気候・交通・週末の過ごし方まとめでも実体験を交えて紹介しているので、渡航時期が冬にかかる方はぜひチェックしてみてください。
服装は「現地で買い足す」という選択肢もありますが、到着直後は右も左も分からない中で服を探すよりも、最低限の組み合わせは日本から持って行った方が気持ちの余裕が生まれます。
紫外線・日焼け対策グッズ
オーストラリアはオゾン層の状態や緯度の関係で紫外線が強いと言われています。サングラス・帽子・日焼け止めなどは、季節を問わず持参しておくと安心です。特にサングラスは、UVカット機能のあるものを選ぶとよいでしょう。
現地調達でも困らないもの(無理に日本から持っていかなくてOK)
「あれもこれも持って行かなきゃ」と気負いすぎると、スーツケースはすぐにいっぱいになってしまいます。ここでは、現地でも十分に手に入るため、日本からわざわざ持って行かなくてもよいものを紹介します。
日用品は3ドルショップやスーパーで十分揃う(体験談)
シャンプーや洗剤、文房具といった日用品は、現地のスーパーや均一ショップで問題なく揃います。筆者が滞在していた頃は、3ドル均一のダイソー(日本でもおなじみの100円ショップの海外店舗)がシドニー市内にあり、ちょっとした日用品はここでまとめて買えるので重宝しました。日本製品への安心感からつい多めに持って行きたくなりますが、日用品はスーツケースの容量を圧迫しやすいので、現地調達を前提にした方が身軽に出発できます。
食品は現地のマーケットが安くておすすめ(体験談)
「日本の食品が恋しくなったらどうしよう」と、レトルト食品やお菓子を大量に持って行きたくなる気持ちも分かりますが、現地のマーケット(市場)を活用すれば食費を抑えることもできます。筆者がいた頃は、中華系の市場で野菜や果物が安く売られており、木曜日から日曜日にかけて開いていました。特に日曜日の午後は「投げ売り」状態になることもあり、マンゴーが3個セットで3ドルほどで売られていたこともあります(時期や店舗によって状況は変わる可能性があるので、あくまで一つの体験談として参考にしてください)。
日本食材が恋しくなったときのために、日系スーパーやアジア食材店の場所を事前に調べておくと安心です。とはいえ、スーツケースの重量制限を考えると、食品を大量に持ち込むよりも、荷物を軽くして到着後に現地で調達する方が現実的です。

家具・生活雑貨はホームステイ・シェアハウスなら現地調達で十分
タオルや寝具、食器といった生活雑貨は、ホームステイ先やシェアハウスにあらかじめ用意されていることが多いです。事前に受け入れ先に「何が備え付けられているか」を確認しておけば、二重に持って行く必要がなくなります。もし自分で買い足す必要がある場合も、現地のスーパーや家具量販店で手頃な価格のものが見つかります。
持ち込み禁止・要申告品に注意(検疫・バイオセキュリティ)
オーストラリアは独自の生態系を守るため、動植物や食品の持ち込みに関して非常に厳しいルール(バイオセキュリティ、検疫制度)を設けています。持ち込みルールは変更される可能性があるため、渡航前に必ず最新情報を公式サイトで確認するようにしてください。
食品・植物・木製品などは入国カードで正直に申告する
入国時には「Incoming Passenger Card(入国カード)」で、食品・植物・動物由来の製品などを持っているかどうかを申告する必要があると言われています。生の果物・野菜、肉類、乳製品、種子や植物などは原則として持ち込みが禁止されているとされ、未申告のまま持ち込んで見つかった場合は高額な罰金の対象になることもあるようです(要確認)。
「少しくらいなら大丈夫だろう」と自己判断せず、少しでも該当しそうなものを持っている場合は必ず正直に申告することが大切です。判断に迷う場合は、現地の検疫カウンターで処分してもらうこともできると案内されています。詳しくは、オーストラリア政府の農業省(Department of Agriculture, Fisheries and Forestry)やオーストラリア税関(Australian Border Force)の公式情報を必ず確認してください。
出発直前のチェックリスト
最後に、これまで紹介した内容を一覧表にまとめました。荷造りの際にチェックリストとして活用してください。
| 分類 | 持ち物 | ひとことメモ |
|---|---|---|
| 必ず持参 | パスポート | 有効期限の確認も忘れずに |
| 必ず持参 | ビザ許可通知・COE(入学許可証)・OSHC証券 | 原本+スマホやクラウドにコピー保存 |
| 必ず持参 | 常備薬・お薬手帳(英文コピー) | 服用中の薬がある場合 |
| 必ず持参 | 変換プラグ(Oタイプ対応) | 到着直後の充電に必須 |
| 持参推奨 | eSIM(渡航前に設定) | 到着直後の通信手段の確保に |
| 持参推奨 | 季節に合った服装 | 特に冬(6〜8月)は防寒着を厚めに |
| 持参推奨 | 日焼け止め・サングラス・帽子 | 紫外線が強いと言われるため |
| 持参推奨 | 使い慣れたスキンケア用品 | 肌が敏感な方は多めに |
| 現地調達でOK | シャンプー・洗剤などの日用品 | 均一ショップやスーパーで購入可 |
| 現地調達でOK | 食品(レトルト・お菓子等) | 荷物を軽くして現地マーケット活用 |
| 現地調達でOK | タオル・寝具・食器などの生活雑貨 | 受け入れ先の備品を事前確認 |
まとめ
- 持ち物は「必ず持参」「持参推奨」「現地調達でOK」の3段階で仕分けると、荷造りの優先順位がつけやすくなります
- パスポート・ビザ関連書類・常備薬・変換プラグ(Oタイプ)は、現地で代わりが効かないため必ず持参しましょう
- 日用品や食品は、現地のスーパーやマーケットで手頃に手に入ることも多く、無理に日本から持ち込む必要はありません
- 検疫(バイオセキュリティ)のルールは厳しく変更もあり得るため、食品・植物などを持ち込む際は必ず最新の公式情報を確認し、正直に申告しましょう
- 通信手段(SIM・eSIM)や英語準備など、荷物以外の「渡航前の準備」もあわせて進めておくと、到着後の生活のスタートがスムーズになります
持ち物の準備と並行して、渡航前から英語に少しずつ慣れておくと、現地での買い物や病院でのやり取りなど、日常のちょっとした場面での不安がぐっと減ります。オンライン英会話の(広告・PR)
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では、スキマ時間を使って渡航前から英語に触れる練習ができます。
英語準備の詳しい進め方は、シドニー留学に必要な英語力は?準備とオンライン英会話活用法でも紹介しているので、あわせて参考にしてください。

