オーストラリアのホームステイでホストファミリーと仲良くなるコツ

食卓を囲むホストファミリーと、料理を運んで笑顔で加わる女性 ホームステイ・住まい

ホームステイが決まったものの、「知らない家族と一つ屋根の下で暮らす」と考えると不安ですよね。英語が聞き取れなかったら、生活リズムが合わなかったら、気まずくなったらどうしよう…と心配になるのは自然なことです。

この記事では、(1)最初の数日の過ごし方、(2)ホストファミリーと仲良くなる会話のきっかけ、(3)食事と異文化の楽しみ方、(4)守っておきたい生活マナー、(5)お土産の選び方と検疫の注意、(6)どうしても合わないときの相談・変更、(7)渡航前にやっておきたい英語の準備、を順番に整理します。

書き手は、シドニーでの留学・滞在経験があり、現在はオーストラリア留学(サッカー留学を含む)のサポート事業を運営しています。留学エージェント・語学学校とは提携していない中立の立場です。以下では、運営が関わる留学の参加者から聞いた体験も、家庭が特定されないようぼかしてまじえます。なお、そもそもホームステイとシェアハウスのどちらにするか迷っている方は「シドニー留学のホームステイ・シェアハウス比較|選び方と注意点」を先に読んでみてください。

  1. ホームステイの最初の数日をどう過ごすか
    1. 初日は「笑顔・アイコンタクト・短い自己紹介」で十分
    2. 家のルールは最初に確認しておく(Wi-Fi・シャワー・洗濯・門限・食事の連絡)
    3. 【体験談】最初の1週間は話せなくて当たり前
  2. ホストファミリーと仲良くなる会話のきっかけ
    1. 夕食の時間が最大のチャンス
    2. 日本のこと・写真・食べ物の話は続きやすい
    3. 聞き取れないときの「もう一度ゆっくり言ってください」を用意しておく
    4. 手伝いを申し出ると距離が縮まる
  3. 食事と異文化 ―「家庭ごとに違う」を楽しむ
    1. 【体験談】出身国によって食卓が変わる
    2. 苦手な食べ物・アレルギーは早めに、やわらかく伝える
    3. 食べきれない量が出たときの断り方
  4. 守っておきたい生活マナー
    1. 【体験談】浴槽がなくシャワーのみ ― 水と電気は「使いすぎない」意識
    2. 共有スペースは使ったら元に戻す
    3. 帰りが遅くなるときは必ず連絡する
    4. 【体験談】家族と過ごす時間が少なくても関係は築ける
  5. ホストファミリーへのお土産
    1. 高価なものは不要 ―「日本らしさ」と「ちょっとした気遣い」
    2. 渡すタイミングは初日が会話のきっかけになりやすい
    3. 【要注意】食品のお土産は検疫・持ち込み申告に注意
    4. 子どもがいる家庭なら小分けのお菓子・折り紙など
  6. どうしても合わないと感じたら
    1. まずは小さな不満を「我慢しすぎず、責めずに」伝える
    2. それでも難しいときは手配元(エージェント・学校)に相談してよい
    3. 【体験談】相性が合わず、期間の途中でシェアハウスに移った人もいる
  7. 渡航前にやっておきたい準備|自己紹介と「聞き返し」を口に慣らす
  8. まとめ
  9. あわせて読みたい記事

ホームステイの最初の数日をどう過ごすか

初日は「笑顔・アイコンタクト・短い自己紹介」で十分

初日から流ちょうに話す必要はありません。大事なのは、笑顔で目を合わせて、短くはっきりあいさつすることです。「はじめまして、◯◯です。日本から来ました。よろしくお願いします」くらいの自己紹介が言えれば十分です。荷ほどきの前に、家族の名前を聞いて、簡単なお礼を伝えるだけでも印象は良くなります。

うまく話せなくても、感じよくしようという姿勢は必ず伝わります。最初の数日は「覚えてもらう」「顔なじみになる」ことが目標だと考えると、気持ちがラクになります。

家のルールは最初に確認しておく(Wi-Fi・シャワー・洗濯・門限・食事の連絡)

ホームステイでいちばんトラブルになりやすいのが、生活ルールの思い込みです。家庭によってルールは大きく違うので、最初のうちに自分から質問しておきましょう。確認しておきたいのは次のような項目です。

  • Wi-Fiのパスワードと、使ってよい時間帯
  • シャワーを使う時間帯や長さの目安(「夜は短めに」という家庭もあります)
  • 洗濯は自分でやるのか、頻度はどのくらいか
  • 夕食の時間と、いらないときの連絡方法
  • 帰宅が遅くなるときや外泊するときの連絡の仕方
  • 鍵の受け取りと戸締まりのルール

「シャワーは何分まで」といった具体的な数字は家庭ごとの例にすぎません。数字を覚えるより、「分からなければ聞く」という姿勢を持っておくことが大切です。渡航直後は銀行口座やSIMカード、交通系ICカード(Opalカード)の手続きも重なります。あわせて「シドニー到着後にやることリスト|最初の1週間の準備術」も参考にしてください。

ホームステイ初日に確認したいこと6項目のチェックリスト

【体験談】最初の1週間は話せなくて当たり前

ある留学生は、最初の1週間はホストファミリーとほとんど話せなかったそうです。言いたいことが英語で出てこず、食卓でもうなずくだけの時間が続きました。それでも2週間目に入るころには、単語をつなげて少しずつ会話ができるようになり、洗濯など日本では親にやってもらっていたことも自分でこなすようになって、「良い自立の経験になった」と振り返っていました。

最初に沈黙が続いても、あなたの英語がだめなわけでも、相性が悪いわけでもありません。慣れるまでに時間がかかるのは、ほとんどの人が通る道です。

ホストファミリーと仲良くなる会話のきっかけ

夕食の時間が最大のチャンス

ホームステイでは、朝食と夕食は用意され、平日の昼食は自分で用意することが多いと言われています(手配会社・家庭・プランによって異なります)。つまり、家族全員が食卓に集まる夕食が、いちばん自然に会話できる時間です。食事に少し早めに顔を出す、後片付けの場に残る、というだけでも話す機会は増えます。

日本のこと・写真・食べ物の話は続きやすい

会話が思いつかないときは、スマートフォンの写真を見せながら地元の街や家族、食べ物の話をすると続きやすいです。「日本ではこれをよく食べる」「この季節はこう過ごす」といった話題は、相手も質問しやすく、そこから相手の国や家庭の話にも広がります。

聞き取れないときの「もう一度ゆっくり言ってください」を用意しておく

聞き取れないまま笑ってごまかすと、あとで困ることがあります。「Sorry, could you say that again more slowly?(すみません、もう少しゆっくりもう一度言ってもらえますか)」のような一言を、口が勝手に出るくらい練習しておきましょう。聞き返すのは失礼ではなく、「ちゃんと理解したい」という気持ちの表れとして受け取ってもらえます。

さまざまな国の人と暮らした経験者からは、「英語のアクセントの幅に最初は戸惑ったが、結局は自分から話しかける姿勢がいちばん大事だった」という声もありました。完璧な文法より、伝えようとする姿勢のほうが早く距離を縮めます。留学中の会話を英語学習に活かすコツは「シドニー留学中に英語が伸びない?現地でできる7つの工夫」にまとめています。

手伝いを申し出ると距離が縮まる

食器を下げる、テーブルをふく、簡単な料理を手伝う、といった小さな手伝いは、言葉が少なくてもできる歩み寄りです。「手伝おうか?」と申し出ること自体が、家族の一員として過ごそうという姿勢として伝わります。

食事と異文化 ―「家庭ごとに違う」を楽しむ

【体験談】出身国によって食卓が変わる

オーストラリアは移民が多く、ホストファミリーの背景もさまざまです。ある家庭ではカレー系の料理が頻繁に出て、別のある家庭ではその家ならではの味付けの料理が並んだ、という話を聞いたことがあります。「思っていた食事と違う」と身構えるより、その家庭の食卓を異文化体験の一つとして楽しめると、滞在がぐっと豊かになります。

苦手な食べ物・アレルギーは早めに、やわらかく伝える

好き嫌いやアレルギーは、我慢せず早めに伝えましょう。アレルギーは健康に関わるので、渡航前に手配元へ英語で伝えてもらい、初日にも自分の口で念押しするのが安全です。苦手なだけのものは、「これはあまり食べ慣れていなくて」とやわらかく伝えれば十分です。黙って残し続けるほうが、かえって気をつかわせてしまいます。

食べきれない量が出たときの断り方

オーストラリアの家庭料理は量が多めのことがあります。食べきれないときは、盛られる前に「少なめでお願いします(Just a small portion, please)」と伝えるのがいちばん角が立ちません。残してしまったときは「おいしかったけれど量が多くて」と一言添えると、好みが伝わって次から調整してもらいやすくなります。

守っておきたい生活マナー

【体験談】浴槽がなくシャワーのみ ― 水と電気は「使いすぎない」意識

ある滞在者は、日本の暮らしと違って浴槽がなくシャワーだけという点に、生活習慣の違いを感じたそうです。小さなことですが、印象に残るギャップだったと話していました。オーストラリアでは水や電気を大切に使う意識が根づいている家庭も多く、長すぎるシャワーや、つけっぱなしの電気は気にされることがあります。「使いすぎない」を意識しておくと安心です。

共有スペースは使ったら元に戻す

リビングやキッチン、洗面所などの共有スペースは、使ったら元の状態に戻すのが基本です。自分の部屋も、ある程度片づけておくと信頼されやすくなります。片づけの習慣は国籍に関係なく人それぞれですが、「借りている家」という意識でいれば大きく外しません。

帰りが遅くなるときは必ず連絡する

夕食がいらない日や、帰宅が遅くなる日は、分かった時点で連絡します。これはマナーであると同時に、あなたの安全のためでもあります。ホストファミリーは、あなたが何時に帰るか分からないと心配しますし、家によっては戸締まりの都合もあります。連絡は「監視」ではなく「同居する人どうしの当たり前の気づかい」と考えましょう。

【体験談】家族と過ごす時間が少なくても関係は築ける

ある大学生の滞在者のホストファミリーは、仕事が忙しく、一緒に過ごせる時間は限られていました。それでも、食事を用意してくれたり体調を気にかけてくれたりと、忙しいなかでの気づかいが感じられ、「かえって心に残る温かい経験になった」と話していました。会話の量が少ない=良くないホストファミリー、ではありません。すれ違う生活のなかでも、あいさつやお礼を丁寧に重ねれば関係は育ちます。

ホストファミリーへのお土産

高価なものは不要 ―「日本らしさ」と「ちょっとした気遣い」

お土産は高価なものである必要はありません。日本らしさが伝わるちょっとしたものが喜ばれる傾向があると言われています(受け取り方は人や家庭によります)。例として挙げられることが多いのは、次のようなものです。

  • 個包装のお菓子(抹茶味など「日本らしい」もの)
  • 和柄のふきん、手ぬぐい、扇子などの小物
  • 地元の絵はがきや写真集、けん玉などの昔ながらのおもちゃ
  • 折り紙と、折り方を見せられる簡単な本や紙

渡した後に「これは日本の◯◯です」と説明できるものを選ぶと、お土産そのものが会話のきっかけになります。

個包装された和のせんべいを並べた、ホストファミリーへのお土産の例

渡すタイミングは初日が会話のきっかけになりやすい

渡すのは初日がおすすめです。あいさつのあとに「日本から持ってきました」と手渡すと、最初のぎこちない時間をやわらげてくれます。家族の人数が分からない場合に備えて、小分けにできるお菓子を少し多めに持っていくと調整しやすいです。

【要注意】食品のお土産は検疫・持ち込み申告に注意

オーストラリアは検疫(害虫や病気が国内に入るのを防ぐための検査)がとても厳しい国です。食品・植物・木製品などは入国時の申告が必要な品目があり、肉製品や乳製品など、持ち込みが制限・禁止されているものもあると言われています。お菓子やだしパック、カップ麺などでも、動物性の成分が含まれていると対象になることがあります。

大事なのは、迷ったら隠さず申告することです。申告すれば問題なく持ち込める場合もありますが、申告せずに見つかると罰金などのトラブルにつながる可能性があります。品目ごとの最新ルールは変わるため、出発前に必ず公式情報で確認してください。参考になるのは、オーストラリア大使館の検疫のページや、オーストラリア農業省のバイオセキュリティ輸入条件データベース(BICON)、日本の農林水産省・植物防疫所のサイトです。食品以外の小物のお土産を選んでおくと、この心配自体を減らせます。

子どもがいる家庭なら小分けのお菓子・折り紙など

小さな子どもがいる家庭なら、小分けのお菓子、折り紙、シール、簡単なおもちゃなどが喜ばれやすいです。子どもと一緒に折り紙を折る時間は、言葉が少なくても仲良くなれるきっかけになります。

どうしても合わないと感じたら

まずは小さな不満を「我慢しすぎず、責めずに」伝える

生活していれば、気になることは出てきます。小さいうちに、相手を責めない言い方で伝えてみましょう。「◯◯だと少し困っているので、相談したいのですが」と切り出すだけでも、状況が変わることは多いです。我慢をため込んでから爆発すると、関係の修復が難しくなります。

それでも難しいときは手配元(エージェント・学校)に相談してよい

伝えても改善しない、精神的にきつい、という場合は、手配元(留学エージェントや、学校の留学生サポート窓口)に相談してかまいません。ホームステイ先の変更を申し出ること自体は珍しくないと言われています。まずは手配元に連絡するのが基本の流れですが、必要な日数・費用・変更できる回数などは、エージェント経由か学校手配か自己手配かで違い、会社・学校によっても異なります(要確認)。ホームステイからシェアハウスに移ることを考える場合は「シドニーのシェアハウス探し方|内見・契約・ボンドの注意点」が次のステップの参考になります。

【体験談】相性が合わず、期間の途中でシェアハウスに移った人もいる

ホストファミリーと相性が合わず、ホームシックになってしまい、滞在期間の途中でシェアハウスに引っ越した人もいます。これは「逃げ」ではなく、環境を選び直したという判断です。我慢し続けることだけが正解ではありません。寂しさや孤独との向き合い方は「シドニー留学のホームシック対策|孤独を乗り越えた体験談」で詳しく扱っています。

渡航前にやっておきたい準備|自己紹介と「聞き返し」を口に慣らす

ホームステイの立ち上がりでつまずきやすいのは、ホストファミリーの英語が思ったより速くて聞き取れず、最初の数日は会話が成立しない、という状態です。ある短期プログラムの参加者は、「食卓やロッカールームの楽しそうな雑談がまったく分からなかった」「カフェで自分の名前が発音で伝わらず悔しかった」と話していました。一方で同じ人は、「勇気をもって自分から話しかけると、仲良くなれたり学びが増えたりした」とも振り返っています。

だからこそ、渡航前に「自己紹介」「日常のちょっとした雑談」「聞き返しのフレーズ」を、声に出して練習しておくと立ち上がりがラクになります。頭で分かっているだけの英語と、口から出る英語は別物なので、相手がいる場で話す回数を先に増やしておくのがおすすめです。必要な英語力の目安は「シドニー留学に必要な英語力は?準備とオンライン英会話活用法」も参考にしてください。

渡航前に「話す」場数を手軽に増やす方法として、まずはオンライン英会話の無料体験から試してみてください。

(広告・PR)
海外留学もネイティブキャンプ

まとめ

  • 初日は笑顔と短い自己紹介で十分。あわせて家のルール(Wi-Fi・シャワー・洗濯・門限・食事の連絡)を自分から確認する。
  • 家族が集まる夕食が会話のいちばんのチャンス。聞き返しの一言と小さな手伝いが距離を縮める。
  • 食事も生活マナーも「家庭ごとに違う」が前提。苦手な食べ物やアレルギーは早めにやわらかく伝える。
  • お土産は日本らしさが伝わる手軽なもので十分。食品は検疫・申告に注意し、迷ったら隠さず申告する。
  • どうしても合わないときは、我慢しすぎず手配元に相談してよい。変更を申し出ること自体は珍しくない。
  • 渡航前に自己紹介と聞き返しを口に慣らしておくと、最初の数日の会話がラクになる。

あわせて読みたい記事

ホストファミリーとの会話に不安があれば、渡航前にオンライン英会話の無料体験から慣らしておくと安心です。

(広告・PR)
海外留学もネイティブキャンプ

タイトルとURLをコピーしました